研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第17期) 第2回報告 ―

○ 開催日時
2022年8月22日(月)15:00~17:40
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室(オンライン併用)
○ 参 加 者
25名(委員10名、オブザーバー5名、事務局10名)
テーマ
  1. 1.報告「学生総合共済について」
    ・「コープ共済連と大学生協共済連による共同引受から事業譲渡に至った経緯等」
      寺尾善喜 氏(コープ共済連 執行役員 大学担当)
    ・「学生総合共済のこれまでの歴史と今後の展望について」
      中山 薫 氏(大学生協共済連 前 共済推進部部長)
  2. 2.情報提供「ICMIF総会への生協共済研究会委員の派遣について」
概要

1.報告「学生総合共済について」

(1)「コープ共済連と大学生協共済連による共同引受から事業譲渡に至った経緯等」
寺尾 善喜 氏(コープ共済連 執行役員 大学担当)

 寺尾氏から、学生総合共済について、コープ共済連と大学生協連(大学生協共済連)との間で2017年から共同引受を実施するための協議を進めていたこと、コロナ禍を受けた全国の大学生協の経営状況を受けて事業譲渡(コープ共済連への元受統合)に切り替えた討議経過、今後における共済事業を通じた大学生協と地域生協との新たな協同組合間協同の展望について報告いただいた。

 この間の学生総合共済の共同引受から元受統合の協議が、加入者である学生の利益を最優先に議論され、コープ共済連による新社会人コースの開発によりこども共済から学生総合共済を経て、新社会人コースに移行することにより、切れ目のない保障の提供が実現されたこと等が報告されました。

(2)「学生総合共済のこれまでの歴史と今後の展望について」
中山 薫 氏(大学生協共済連 前 共済推進部部長)

 中山氏からは、1979年にさかのぼる学生総合共済誕生時の思いや困難、発足時の理念(組合員・理事・大学への3つの報告、加入・給付・予防の3つの体制)、これまでの保障内容の変遷において学生固有のニーズを満たすためのユニークな改善(後遺障害保障重視、こころの早期対応保障、ストーカー被害見舞金等)や剰余金による奨学金制度の実施などについて報告いただいた。

 また今後の展望として、大学生協のない大学の学生への広がり(120万人対象から320万人対象へ)、新社会人コースと地域生協への加入の広がり等が示されました。

2.情報共有「ICMIF総会への生協共済研究会委員の派遣について」

 7月開催の事務局会議(こくみん共済coop<全労済>、コープ共済連、全労済協会、生協総研)において、2022年10月にイタリア・ローマにて開催されるICMIF100周年総会に崔桓碩委員を派遣することを決めたことを報告し、崔桓碩委員から決意表明をいただきました。

3.事務局連絡

事務局より「第3回以降の研究会日程」等について報告しました。