研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第15期) 第1回報告 ―

○ 開催日時
2020年6月15日(月) 15:00~16:35
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
○ 参加者
44名 (委員10名、オブザーバー26、事務局8名)
テーマ
  1. ①報告者:栗本昭委員(連帯社会研究交流センター特別参与)
    テーマ:「生協共済のアイデンティティを考える」
  2. ②報告者:南波淳之介氏 (コープ共済連 渉外・広報部)
    テーマ:「2019ICMIFオークランド総会参加報告」
概要

1.報告「生協共済のアイデンティティを考える」

  • 栗本昭委員より「組織形態論から見た協同組合と相互会社」「世界の協同組合保険・相互会社保険と共済」「生協共済の制度的枠組み」「協同組合のアイデンティティとは」「生協共済のアイデンティティを体現する事業と活動」について報告がされた。生協共済のアイデンティティに関わる具体的な取り組みとしてライフプランニング活動や活保障設計運動、組合員の口コミや学習会を通じた推進、組合員の声によって開発された商品等が紹介された。
  • 最後に保険会社との競争的同化型圧力の強まりを背景とした生協共済のアイデンティティの形骸化の懸念、人と人との関係の希薄化の中での協同組合や共済への期待の高まり、生協共済のアイデンティティを強め共済らしさを発揮し社会への発信していくことの重要性等について話がされた。
  • 質疑では「保険協同組合は保険を扱うために設立された協同組合という理解で良いか」「オーストリアの協同組合保険・ミューチュアルの現状」「IAISのICPにおけるMCCOsにはアメリカや日本の巨大な相互会社・ミューチュアルは含まれているのか」について質問が出され回答がされた。

2.報告「2019ICMIFオークランド総会参加報告」

  • 南波淳之介氏より「ICMIFの概要と総会の位置づけ・総会の参加者」「総会テーマである『相互扶助の未来』に関する多くのパネルディスカッション」「ヤングリーダープログラムの概要」「ペーパーレスで専用のスマホアプリに基づく総会運営」「大会のホットワードである『 SDGs』『保障から予防へ』『マイクロインシュランス』『ミレニアル世代』『ミレニアル世代』『アジャイル(俊敏な)手法』についての主な論議」について報告がされた。
  • 質疑では「総会参加に際しての問題意識と総会を通した受け止め」について質問が出され回答がされた。