研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第14期) 第6回報告 ―

○ 開催日時
2020年2月25日(火)15:00~17:40
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
○ 参加者
36名(委員10名、報告者2名、オブザーバー17、事務局7名)
テーマ
  1. ①報告者:藤本昌 氏(大学生協共済連共済推進部次長)
    テーマ:「『学生の生活リスク講座』と大学生協共済」
  2. ②報告者:渡辺恵輔 氏(パルシステム共済連管理部組織運営課課長)
    テーマ:「パルシステム共済連『たすけあい活動委員会の取り組み』」
  3. ③報告と討議「『生協共済の未来へのチャレンジ(仮題)』の出版企画」
概要

1.報告「『学生の生活リスク講座』と大学生協共済」

  • 大学生協共済連が全国大学生協連と共に運営事務局となって進めている「学生の生活リスク講座」は2015年からスタートした。藤本昌氏よりリスク講座開設の背景と内容、これまでに学生を取り巻くリスクの変化に対応し『大学生が狙われる50の危険』等の単行本を、改訂を重ねて4回刊行してきた。その狙いや内容についても報告がされた。
  • まとめとして、①リスク講座の目的は、学生の勉学・研究を妨げる生活上のリスクを正しく恐れるリテラシーを身につけることであり、②学生がもしもに遭わないために主体的に取り組む予防 の領域に位置づく共済の活動である、と述べた。
  • 質疑では「学生組合員の参加の状況」「単行本の今回の改定のポイント」等について質問が出され回答がされた。

2.報告「パルシステム共済連『たすけあい活動委員会の取り組み』」

  • 渡辺恵輔氏よりパルシステム共済連の組織概要、たすけあい活動委員会の位置づけ・目的・構成、委員会の活動内容(拡大学習会の開催、たすけあい活動助成金の審査と活用、健康維持活動の実施、ピンクリボン運動の実施)と活動の基本コンセプト、TPP問題を主なテーマとした拡大学習会の開催経過と組合員・役職員の学び、組合員直接的参加と間接的参加の創出等について報告がされた。
  • 渡辺氏は、生協として提供すべき「保障」とは①公助ではカバーできない、互助・共助による最低限の経済的保障とともに、②社会的セーフティネットの一翼を担うような役割をもつ現物的支給、ではないか、とまとめで述べた。
  • 質疑では「募集規制による共済推進への影響と対策」「助成金の原資」「健康維持活動や防災学習の内容」等の質問が出され回答がされた。

3.報告と討議「『生協共済の未来へのチャレンジ(仮題)』の出版企画」

  • 事務局より「『生協共済の未来へのチャレンジ(仮題)』の出版企画」についての出版社との確認内容を報告し、その後、執筆に際しての時代認識、執筆テーマと問題意識、生協の役職員へのエンパワーメント等について、本書のタイトルにある「未来へのチャレンジ」を踏まえて、委員及び事務局団体にて論議した。