研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第12期) 第2回報告 ―

○ 開催日時
2017年6月19日(月) 15:00~17:45
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
○ 参加者
25名 (委員6名、報告者2名、オブザーバー10名、事務局7名)
テーマ
報告者:
石井 秀樹(保険ジャーナリスト)
テーマ:
「激変する保険業界と商品・サービスの新たなトレンド」

報告と討議「全国研究集会の企画内容とテーマについて」

提案:
研究集会の企画内容とテーマ、運営と準備について(事務局)
報告:
①大学生協の新学期活動~2017年度のとりくみから~(大谷光一氏)
②生活設計の今日的意義と生協共済の役割(江澤雅彦先生)
③全国研究集会に関する雑感(メモ)、(岡田太先生)

④共済研究会におけるメモ、(慶應義塾大学・ファイナンシャル・ジェントロジー研究センター長 駒村康平先生)

討議:
全国研究集会の企画内容とテーマについて
概要

1.報告「激変する保険業界と商品・サービスの新たなトレンド」

 石井秀樹氏より、保険業界をめぐる環境変化(低金利による貯蓄性商品の販売休止等)、保険商品のトレンドと新たなサービス(就業不能保険・公的医療保障補完商品の発売、健康に増進のためのアプリの提供等)、進む生命保険のインシュアテック(健康状態による保険料の細分化、海外でのブロックチェーンやP2P保険の事例)等について報告をいただいた。

2.報告と討議「全国研究集会の企画内容とテーマについて」

(1)提案:研究集会の企画内容とテーマ、運営と準備について(事務局)

 事務局の小塚より2017年度全国研究集会の企画書について提案した。

(2)報告

①大学生協の新学期活動~2017年度のとりくみから~(大谷光一氏)

 2017年度大学生協の生協加入・共済加入の取組等について報告をいただいた。共済加入者は募集ができない大学が生じたが前年を2,439名上回る153,355名であった。

②生活設計の今日的意義と生協共済の役割(江澤雅彦先生)

 家計・世帯の多様化と高齢者の増加に伴う介護保障のニーズの高まりに対応した生活保障設計の必要性等について報告をいただいた。

③全国研究集会に関する雑感(メモ)、(岡田太先生)

 地域における生協共済の役割を研究会のテーマとすることの意義等について報告をいただいた。

④共済研究会におけるメモ、(慶應義塾大学 駒村康平先生)

 事実認識としての高齢化・社会保障給付の抑制・地域社会の後退・貧困や引きこもり・過疎化と自治体機能の低下等について報告をいただいた。その上で、公助・自助・互助の関係性と政府の動向(厚労省:我が事丸ごとの取り組み、総務省:地域運営組織)に関する問題意識について説明をいただいた。さらに、地域における課題(生協のカバーする範囲、生活困窮自立支援事業、地域貢献における社会福祉協議会と社会福祉法人の関係)について議論の必要性の提示がされた。

(3)討議:全国研究集会の企画内容とテーマについて

 討議では「高齢化は急速に進行しており地域づくり等の取り組みの時間的猶予は少ない」「地域の課題と共済との結びつきをどのようにするかが課題である」等の意見が出された。また、全国研究集会のテーマは提案どおり「地域における生協共済の役割とは何か-コミュニティづくりとささえあい・たすけあい-」とすることを確認した。