常設研究会 ― 組合員の参加と購買行動研究会 第8回報告 ―
- ○ 開催日時
- 2016年7月22日(金) 13:00~15:00
- ○ 開催会場
- 学習院大学 会議室
- ○ 参加者
- 11名(委員6名、事務局5名)
テーマ
- 討 論:
- 参加者全員
- テーマ:
- 全国研究集会 プログラム案の検討
- 報 告:
- 中村由香
- テーマ:
- 「組合員活動への参加は生協のロイヤルティ向上に寄与するか」
- 報 告:
- 宮﨑達郎
- テーマ:
- 「活動種類別にみた組合員活動の効果」
概要
- 1. 2016年9月24日の全国研究集会に向けて、各発表者の発表題目と内容を検討した。
- 2. 全国研究集会に登壇するパネリストを選定した。その結果、北濱利弘氏(三菱食品株式会社マーケティング戦略研究所)、各地域の生協担当者に登壇いただくことに決定した。
- 3. 本年3月にコープさっぽろの組合員を対象として実施したアンケート調査の分析結果を報告した。発表者と発表内容はそれぞれ、中村由香「組合員の参加は生協のロイヤルティ形成に寄与しているか」、宮崎達郎「類型別にみた組合員参加の効果」であった。これらの報告の内容は以下の3点にまとめることができる。
- 1)組合員活動に参加している人ほど生協に対するロイヤルティが高い。
- 2)組合員活動への参加がロイヤルティに結びつくためには一定の期間が必要となる。
- 3)組合員活動への参加がロイヤルティ形成に寄与するとはいえ、組合員活動に参加している組合員は全体の1割程度にとどまっており、今後、活動への参加をどのように促していくのかが課題となっている。
報告後のディスカッションでは、これらの分析結果は研究成果としては有用であるものの、今後の経営戦略に具体的にどのように活かすのかが分からないという意見が出されるなど、研究と実践とをどのように結び付けるのかについて活発な議論が交わされた。
なお、生協総研メンバー間で、この意見を考慮し、全国研究集会では具体的な経営戦略に結びつくような報告を行えるように準備を進めることで合意した。
※全国研究集会のプログラムは以下の通りに確定した。
上田隆穂「生協のこれからと組合員の参加」
氏家清和「組合員の購買行動と社会的価値」
近本聡子「組合員の参加と購買行動研究会について」
中村由香「組合員の参加は生協のロイヤルティ形成に寄与しているか」
宮崎達郎「類型別に見た組合員参加の効果」
パネルディスカッション①「分析結果は何を意味するのか?」
パネルディスカッション②「これからの組合員参加を考える」