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研究活動

常設研究会 ― 組合員の参加と購買行動研究会 第5回報告 ―

○ 開催日時
2016年1月27日(水) 13:00~17:00
○ 開催会場
学習院大学 東2号館13F 第2会議室
○ 参 加 者
10名(委員6名、事務局4名)
テーマ
報告者:
近本 聡子
テーマ:
「組合員の参加と購買行動研究会~いくつかの仮説を検証する」
報告者:
中村 由香
テーマ:
「生協利用額は何によって規定されるか」
報告者:
星野 浩美
テーマ:
「組合員の参加と購買行動研究会~具体的にどんな研究をするのか」
概要

 第5回は近本研究員、中村研究員、星野氏の3氏から報告がされた。中村研究員からは、全国組合員調査のデータをもとにした組合員の生協利用額の規定要因についての報告がされ、近本研究員と星野氏からは研究会の仮説の設定と、その仮説を検証するための具体的な調査方法についての提案がされた。

1. 近本報告 骨子

 近本研究員から提示された仮設は以下の4つである。「1.多業態利用者は生協に対する認知、生協利用額ともに高い」「2.生協利用金額と活動参加にはゆるい相関がある」「3.ロイヤリティ形成には参加が寄与する」「4.商品認知や関心も生協利用額と関連がある」。これらの仮説について研究会として取り組んでいくことが確認された。

2. 中村報告 骨子

 中村研究員からは生協利用額の規定要因を分析するため、全国組合員調査のデータを利用し、生協利用額や生協の購買以外の事業活動に対する考え方を従属変数とした重回帰モデル分析などの報告がされた。活動参加が部分的に、生協利用額や組合員の購買以外の事業活動の考え方に、多少の影響を与えることが示唆されたが、モデルの決定係数などを見ても決定的な要因としては認められない。今後は地域差などにも着目しつつ分析を深める必要があると報告された。

3. 星野報告 骨子

 星野氏からはコープさっぽろで行っている「参加の分類」についての解説があった後に、購買研に参加している3生協での差を見てはどうか、という提案がされた。

 今後の研究会では、星野氏からの提案に基づき、組合員活動と購買に関する調査票を作成し、可能であれば3生協で調査を行い、差の要因を、研究会で明らかにし、組合員「参加」することの本質的な意味を明らかにすることした。先行して3月終旬からコープさっぽろにて調査を実施する予定である。