研究活動

常設研究会 ― 協同組合法制度研究会 第44回報告 ―

○ 開催日時
2020年3月27日(金)17:00~19:00
○ 開催会場
プラザエフ5階会議室
○ 参加者
16名(委員5名、事務局2名、オブザーバー9名)
テーマ
報 告:
青竹豊 氏(日本協同組合連携機構)
テーマ:
①全国での協同組合連携の広がり、その評価と今後の展望について
②ICAソウル大会のテーマ、意義、日本の協同組合陣営の関わり方について
報告の要旨
1.青竹氏報告

 「協同組合基本法をめぐる論点と問題提起」の背景および今後の普及と議論に関わる情勢認識として、JCAの活動概要、地域での協同組合連携事例、SDGsと協同組合、2020年度のJCA重点課題(協同組合に関わる法制度の研究・広報を含む)、今後に向けた課題(私見)などについて報告いただいた。また、JCAが2020年3月26日に公表した初の「協同組合統計表」(付加価値額5.6兆円)についても説明があり、ILO協同組合ガイドラインへの準拠、日本のGDPに占める割合の算出などについて意見が出された。

2.提言「協同組合基本法をめぐる論点と問題提起~協同組合基本法骨子案」の討議・確認

 栗本座長より改めて全体概要について説明いただいた後で意見交換を行い、内容面で気づいた事項について指摘が出された。また、栗本座長より、現行の協同組合法制度に関する論点(農協法は理事会構成に関する規定の問題点、生協法は員外利用規制の緩和=政治的封じ込めからの脱却)、韓国の協同組合法(生協法、農協法、協同組合基本法)をめぐる動向についての見解もお示しいただいた。

3.『生協総研レポート』(No.92)の刊行と研究会のまとめについて

 刊行予定について事務局が報告した。全体を通して内容についての指摘事項があれば3月30日午前10時までに事務局にお寄せいただき、協同組合法制度研究会としての活動は2020年3月末をもって一旦終了することとした。