研究活動

常設研究会 ― 協同組合法制度研究会 第4回報告 ―

○ 開催日時
2014年9月1日(月) 18:00~20:20
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
○ 参 加 者
10名 (委員5名、オブザーバー4名、事務局1名)
テーマ
報 告 :
大野博氏
(元日本生協連医療部会副運営委員長、元東北大学大学院経済学研究会博士研究員、経済学博士)
テーマ :
「医療生協と法制度」
概要

 大野氏は、日本の医療事業の3つの特徴(公益性・非営利性・専門性)を説明された上で、生協法によって設立されている(医療)生協は、医療事業の特徴と矛盾するものがあると指摘されました。
 それは、①生協の事業は組合員への最大奉仕(共益性)を目的とする、②生協法では剰余金の割戻しや解散時の剰余金分配を許容している、③生協の組織原則と専門性が相克していることなどで、公益性と共益性の調和をはかること、医療生協の非営利性をあらためて考える必要性があること、組合員中心の運営と職業倫理の確立が大切であること等を解説されました。