研究活動

常設研究会 ― 協同組合法制度研究会 第3回報告 ―

○ 開催日時
2014年7月30日(水) 18:00~20:20
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
○ 参 加 者
14名 (委員5名、オブザーバー8名、事務局1名)
テーマ
報 告 :
岡安喜三郎氏(協同総合研究所 理事長)
テーマ :
「協同労働の協同組合法をめぐる諸問題」
報 告 :
樋口兼次氏(白鳳大学名誉教授)
テーマ :
「『企業組合』に学ぶ」
概要
  1. 研究報告 「協同労働の協同組合法をめぐる諸問題」
     協同組合法制度論や社員関係と労働関係などを解説され、今後の課題として、次の点をあげられた。a)既存法体系を幾ら組み合わせても、新しい必要な協同組合体系は生まれない、b)協同組合の包括的概念の形成が必要、c)マルチステークホルダー型協同組合制度は有用な形態、d)新しい労働観、社会連帯の労働観の解明が必要、e)共生の経済を担う協同組合制度の理論構築が求められ、既存の縦割り協同組合法では不十分であり、ワーカーズ協同組合型を選択できる協同組合法制度の存在が必須
  2. 研究報告 「『企業組合』に学ぶ」
     a)企業組合制度誕生の経緯、b)「中小企業団体」の種類や協同組合の類型等、c)企業組合の形質と特質、d)協同労働協同組合法と企業組合の比較 などについて解説され、企業組合運動を批判的に正しく継承してゆくこと、市民協同組織を指導・育成するとともに必要な制度改正や運用面の改善に取り組む必要性などを指摘された。