常設研究会 ― 人生100年時代における健康づくり研究会 第3回報告 ―
- ○ 開催日時
- 2020年5月1日(金)13:30~16:30
- ○ 開催会場
- オンライン会議
- ○ 参加者
- 20名(講師1名、委員9名、オブザーバー8名、事務局2名)
テーマ
- 報 告:近藤克則氏(千葉大学 予防医学センター 教授)
- テーマ:「健康格差の縮小に向けたゼロ次予防」
概要
1.外部講師講演
遺伝子や生物学的メカニズム以外の要因、即ち社会環境要因による認知症発症率の違いに関する様々な研究データ(市区町村別にみた前期高齢者の認知症リスク低下者割合、歩行量の多少と認知症リスク者の関係、社会的なつながりが認知症発症リスクを低減させる効果等)から、ゼロ次予防の有効性についてまず説明いただいた。次に、地方(愛知県武豊町)と都市(千葉県松戸市)における「憩いのサロ ン」「通いの場」の開催が認知症の発症率や要介護認定の抑制、フレイル予防に及ぼす効果について紹介いただいた後、生協への期待(健康によい街づくりへの参加、買い物不便地域における食料品へのアクセスの確保、健康によい商品提供や店舗づくり)を最後に述べていただいた。
2.その他の報告・協議
- 全国から生協関係者等の参加を募る企画の本年10月の開催は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観 点からは時期尚早と言えるため、開催中止の方向で生協総研理事会に諮る予定であることを茂垣事務局長より説明した。本研究会での議論は継続し、2021年3月を目途に一定の取りまとめを行うこととした。
- 新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発せられる状況下での近況を、各委員が報告した。
- 前回までの研究会での議論をもとに作成した本研究会中間問題提起(素案)の概要を事務局が説明し、①近藤教授の講演を受けて加えるべき新たな視点、②新型コロナウイルスの感染拡大を受けて加えるべき新たな視点、③次回研究会までの事務局の宿題について意見交換を行った。「減塩」については共通課題として問題提起にぜひ盛り込みたい、とのご意見もいただいた。