研究活動

公益財団法人生協総合研究所 2025年度第1回公開研究会
日本の大学の学費と奨学金問題を考える

○ 開催日時
2025年4月22日(火)14:00~16:25
○ 開催会場
来場・オンライン配信併用
○ 参 加 者
86名(来場25名、オンライン92名)
※オンデマンド配信視聴申込は74名 総計191名

プログラムと報告者(敬称略)

講演
「学費・奨学金問題の現状と課題」
大内裕和(武蔵大学教授)
講演
「根強い親負担主義に限界がきている ~大学を『家族と会社』から『社会』に解放する」
矢野眞和(東京工業大学名誉教授)

概要

 多くの人が大学の高学費・奨学金返済で苦しんでいるなか、昨年の総選挙では多くの政党が「高等教育の学費無償化」を公約に掲げ、過半数を占めている。一方で、今年も東大をはじめ多くの大学で学費値上げが実施されるなど、情況は混沌としている。今回の公開研はこうした現状を受けて、私たちがこの問題にどう関わったらよいのかを考えることを目的として企画した。

 武蔵大学教授の大内裕和さんからは、この問題の歴史的経過や本質、負担軽減に向けた取り組み等を学生の状況を踏まえて解説された。

 東京工業大学名誉教授の矢野眞和さんからは、学費の親負担主義の問題だけでなく、大学の三大病理とその改革のあり方について問題提起された。お二人の講演により、この問題についての理解を深める機会とすることができた。