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研究活動

公益財団法人生協総合研究所 2021年度第3回公開研究会
認知症高齢者の生活支援 ~意思決定支援とサポートのあり方

○ 開催日時
2021年6月17日(木)14:00~16:30
○ 開催会場
ウェビナー形式での配信
○ 参加者
178名
プログラムと報告者
報告①
成本 迅 氏(京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学教授)
『認知症の人の意思決定能力とサポート体制』
報告②
吉原 毅 氏(一般社団法人しんきん成年後見サポート理事長)
『進化する「家族信託」』
報告③
佐々木 肇 氏(福祉クラブ生協 成年後見サポートW.Coあうん事務局長)
『老後の生活をサポートします』
概要

 この研究会は、『生活協同組合研究』2月号で特集した「認知症高齢者の生活支援」をテーマにしつつ、意思決定支援とサポートのあり方に焦点を当てて、2月号の論稿の執筆者にお話しいただくことを通して、生協の取り組みを展望する機会とすることを目的に開催しました。

 成本氏からは、認知症についての基本的理解として、高齢化の進行により認知症及び軽度認知障害の人が増加していること、認知障害が徐々に進行していくことなどを説明いただいた上で、日常生活で困ることなどが発生していく中で、認知症高齢者の意思決定を支援していく取り組みが大切であることをお話しいただきました。そして金融機関などで行われている事例も紹介しつつ、事業者としても適切な取り組みを進めていくことの大切さを強調されました。

 吉原氏からは、冒頭戦前より信金が協同組合として、地域の人々のために活動をしてきた経過に触れつつ、品川区で成年後見を支える活動を立ち上げてきた経過についてご説明いただきました。その上で、こうした活動をより発展させるために、成年後見制度でやりにくい点を解決させるために、家族信託を勧めている取り組みについて、その内容を含めてご報告いただきました。

 佐々木氏からは、福祉クラブ生協立ち上げの経過やワーカーズコレクティブを軸に組合員が生協運営に参画してきた経過をご説明いただき、W.Coあうんの設立経過をご報告いただきました。その上で、取り組んでいる任意後見契約を中核とする総合支援契約についてのご説明があり、その活動状況を解説しつつ、具体的な事例についてご紹介いただきました。