公益財団法人生協総合研究所 2021年度第1回公開研究会
各国における新型コロナウイルスと生協の対応
- ○ 開催日時
- 2021年4月28日(金)14:00~16:30
- ○ 開催会場
- ウェビナー形式での配信
- ○ 参加者
- 54名
プログラムと報告者
- 報告 ①
- 天野晴元(日本生協連・国際部部長)「英国とイタリアの状況を中心に」
- 報告 ②
- 鈴木岳(生協総研)「スイスとスペインの状況を中心に」
- 報告 ③
- 姜星俊(日本生協連・国際部)「韓国の生協とCOVID-19」
- 報告 ④
- 山崎由希子(生協総研)「カナダにおける新型コロナウイルス問題と政府・生協の対応」
- 報告 ⑤
- 小塚和行(元生協総研)「協同組合・相互扶助の保険組織のCOVID-19への取組」
及び質疑応答(25分)
概要
まず本研究会の趣意・概要説明がなされた。その後、天野晴元氏(日本生協連・国際部部長)からはCOVID-19禍のなか、英国では買いだめ防止がスーパー連名でよびかけられ、生協では学校やフードバンクの支援がなされたこと、イタリアの生協では生活困窮世帯支援や10%価格割引、募金活動や労働者協同組合との協同などが紹介された。
鈴木はミグロとコープについて、ミグロの買い物弱者支援「アミーゴス」の取組みや、職員の奮闘と不安、マスクをめぐる対立、エロスキとコンスムの店舗対応とフードバンク支援、フィンランドSグループの若干を示した。
マレーシアに出向中の姜星俊氏(日本生協連・国際部)からは、韓国の各種協同組合のCOVID-19への対応が示された上で、4大生協であるハンサリム、iCOOP、幸福中心、ドゥレの取組み、および大学生協連の対応も紹介された。
山崎由希子(生協総研)からは、カナダの概要紹介からCOVID-19に関する政府の対策を示したうえで、カルガリー生協の取組みとCalgary Co-op Caresの活動が示された。
小塚和行(元生協総研)からは、協同組合・相互扶助の保険組織の特徴を示したうえで、COVID-19への取組みについてシンガポール、アルゼンチン、カナダ、南アフリカ、インド、レバノンからの事例が紹介された。
質疑ではウェビナー参加者のQ&Aを活用した幾つかの質問が出され、特に天野氏と姜氏を中心に懇切な回答がなされた。通信環境が不安定になり、一時聞こえなくなる状況も発生したが、大きな混乱はなく閉会した。