公益財団法人生協総合研究所 2020年度第12回公開研究会
新型コロナウイルス感染拡大前後の生協利用の変化
- ○ 開催日時
- 2021年2月26日(金)14:00~16:30
- ○ 開催会場
- Zoom配信
- ○ 参加者
- 218名
プログラムと報告者
- 報告 ①
- 「変わりつつある生協の組合員像」
宮﨑達郎(生協総合研究所 研究員) - 報告 ②
- 「既存/新規利用者の生協の利用継続意向の分析」
中村由香(生協総合研究所 研究員)
2報告へのコメントおよび生協の今後の事業展開に向けた示唆
北濱利弘(三菱食品株式会社 マーケティング本部戦略研究所 主幹)
概要
本公開研究会は、新型コロナウイルス感染拡大前後で、人々の生協利用がどう変化したのかを明らかにすることを目的として実施しました。とりわけ、感染拡大後に供給高が大幅に増加している生協の宅配事業に注目して、利用者の特性や利用の実態を把握しました。
当研究所の宮﨑達郎研究員からは、生協総合研究所が2020年10月に実施した「生協・コープの宅配の利用に関するアンケート調査(以下、同調査)」の結果をもとに、「感染拡大前から生協宅配を利用している人(既存利用者)」と「感染拡大後に新たに生協宅配を利用し始めた人(新規利用者)」とを比較し、世帯構造や所得、購買行動や食意識といった点で、両者にどのような差異があるのかについて報告がなされました。
続いて、当研究所の中村由香研究員からも、同調査の結果をもとに、既存利用者と新規利用者がそれぞれ、生協宅配にどの程度満足しているのか、今後も生協宅配の利用を継続したいと考えているのか、といった点について報告がなされました。
最後に、三菱食品株式会社の北濱利弘氏からは、新型コロナウイルスがもたらした人々の消費行動の変化と、それらの変化に対応したマーケティング戦略の立て方について解説を頂きました。また、他企業の事例もふまえつつ、生協の宅配事業のさらなる発展に向けた方策についてもお話をいただきました。