公益財団法人生協総合研究所 2020年度第7回公開研究会
コロナ禍と生協~「生協らしいつながり方」の模索
- ○ 開催日時
- 2020年11月20日(金) 13:30~16:00
- ○ 開催会場
- Zoom開催(主婦会館プラザエフ5F)
- ○ 参加者
- 229名
プログラムと報告者
- プログラム1
- 「〈声〉からふり返るコロナ禍における生協事業」
武田康浩氏(生協共立社 執行役員 無店舗事業本部長)
平井寛氏 (コープこうべ 供給事業本部 宅配事業統括)
平井信之氏(コープ共済連 組合員の声推進部)
質疑応答 - プログラム2
- 「〈リアルなつながり〉での活動再開に向けて」
野村泰史氏(いずみ市民生協 地域活動推進部 部長)
質疑応答 - プログラム3
- 「〈つながり〉再考~コロナ禍の中で」
西川正氏(特定非営利活動法人ハンズオン!埼玉 常務理事)
「クロストーク」
西川正氏/野村泰史氏/平井寛氏
概要
本公開研究会は、人と人との「つながり」を(事業・活動共通の)ふり返りの視点とし、コロナ禍という新たな社会環境の中で「生協らしいつながり方」を探ることを狙いに開催した企画です。
プログラム1では組合員の「声」からコロナ禍の下での生協の事業をふり返り、生協共立社の武田氏には報道機関の取材を受けて職員用マスクの提供を呼び掛けたところ届き始めた組合員の感謝と励ましの声、職員からも組合員に感謝の声を伝えるために組んだ広報誌の特集などを、コープこうべの平井氏には宅配新規利用申し込み組合員の2か月後訪問や訪問軒数の曜日平準化などのコロナ対応、多数のお叱りの中でも寄せられた感謝の声などを、コープ共済連の平井氏には共済掛金の払込猶予期間の延長などの事業対応、共済金の迅速な支払いへの感謝の声などをそれぞれ紹介いただきました。
プログラム2では、科学的知見に基づく組合員への情報提供の必要性やコープ委員を対象としたスキルアップの重点実施、システム化された活動からおしゃべりにヒントを得た活動への広がりや「生協の中ではなく生活でつながる」ことで地域とのつながりを絶やさない工夫などを、いずみ市民生協の野村氏に紹介いただきました。
プログラム3では、ハンズオン!埼玉の西川氏からコロナ禍の中でも試行し続けた「遊ぶと学ぶの場づくり」の中で改めて浮かび上がった課題(コロナ禍の前から強かった地域や社会との関わりの「負担感」、「もちより」による場づくりへの移行の必要性)、コロナ禍だからこそ取り組みたいこと(活動の価値の再認識、「for〇〇」ではなく「with〇〇」、やらなければならないことを愉快に)などを提起いただきました。続くクロストークでは、西川氏・野村氏・平井氏(コープこうべ)が「リアルなつながりが制限される中でも〈新たな参加の広がり〉や〈想いの共有〉を実感できたこと」「前例がない今だからこそ創りたい新たな〈つながり〉」について意見交換し、最後は参加者とまとめのキーワードを共有しました。
- 平井氏「リアルでもデジタルでも笑顔って大事」
- 野村氏「誰一人とり残さない」
- 西川氏「おしゃべり(やりとり・応え)の中から生まれてくるもの」