公益財団法人生協総合研究所 2016年度第4回公開研究会
地域ささえあいをどう形成するか~CO・OP 共済地域ささえあい助成の団体にフォーカスして~
- ○ 開催日時
- 2016年12月8日(木) 13:00~17:00
- ○ 開催会場
- 生協会館新大阪4階
- ○ 参加者
- 56名
プログラムと報告者
- 講演
- さまざまな地域と生協の連携 近本聡子(生協総合研究所)
- 事例報告
- ① 家族みんなが大喜び! 頼りになるパパ育てプログラム2016
桜井 一宇(特定非営利活動法人ファザーリングジャパン関西) - ② 諸団体・行政と協働ですすめる「安心して住みつづけられる地域づくり」
野津 久美子(地域つながりセンター・島根県) - ③ Kids Creative City! コープこうべ ~子どものまちづくり
松浦 真(特定非営利活動法人cobon)
- 団体交流・ワークショップ
概要
講演をした近本聡子氏は地域ささえあい助成の審査委員を務め、子育て支援現場を数多くリサーチ・分析しています。講演ではその成果を含めて、地域と生協の連携方法について提起をされました。
近本氏は、地域でひとつの協議会を立ち上げる場合、生協が優位性を標榜するのではなく、諸団体が対等であることが重要と指摘。方法論としてはラウンドテーブル型という上下関係をあからさまにしない国際連合型の協議スタイルをとり、活動団体・グループをできるだけ引き出すことが良いとの提言をしました。
また、どのように「地域にねざす」のかという地域政策が生協には不足しており、それを補う試みとして、東京都生活協同組合連合会の開催する地域(まち)づくり活動報告・交流会等が注目されることをあげました。
事例報告をした3団体は、いずれも熱意にあふれており、関西らしいユーモアを交え、泥臭く、人間臭く、しかし明るく楽しい話で参加者を引き付けました。
事例報告を受けてのワークショップも熱気があり、報告者への質問、それに対する回答に時間が足りないほどの盛り上がりをみせました。参加者が様々な気付きを得られ、大変貴重な機会になったと思われます。
※「コープ共済地域ささえあい助成」についてはこちらをご覧下さい。