公益財団法人生協総合研究所 2016年度第1回公開研究会
「全国生計費調査の20年~調査結果が示す家計と社会の変化~」
- ○ 開催日時
- 2016年6月30日(木)13:30~16:30
- ○ 開催会場
- スタンダード会議室 新横浜6階D会議室
- ○ 参加者
- 61名
プログラムと報告者
- 調査結果の概要報告
- 「2015年全国生計費調査」と「2015年消費税しらべ」の結果について
中村良光(日本生協連 組合員活動部) - 生協の家計簿活動報告①
- 2015年度家計簿活動報告
原登美子、伊藤さち子、旗谷利実子(ユーコープ家計簿・くらし調査研究会)
山田一広(ユーコープ生活協同組合 組合員参加推進部政策企画課) - 生協の家計簿活動報告②
- みやぎの家計集計20年を振り返って
佐藤啓子(みやぎ生協 生活文化部くらしの活動事務局) - 研究報告
- 20年間の家計簿データから追う組合員のくらしの変化
宮﨑達郎(生協総合研究所)
- 意見交換と質疑応答
- ① 報告についての感想交流
② 20年間の家計の変化を表すキーワードを考える - 専門家からのコメント(埼玉大学 教授 重川純子)
概要
今回の公開研究会では、データの分析も20年の厚みを感じさせる深いものが出ており、組合員・職員の皆さんともに、歴史を振り返りながら、生計費調査の重要性を感じられる構成になっていた。
会場には、国立女性教育会館「中村喜美子さんちの家計簿」展に使用したパネル20枚を、ユーコープから提供していただき掲示した。家計簿活動を通じて物価高、有害食品、公害など、庶民に降りかかる様々な問題と戦ってきた中村喜美子氏の30年前の家計簿の実物とともに拝見できたことは貴重な機会となった。
みやぎ生協の佐藤啓子氏の報告は、生計費調査への改変当時、「調査」として家計簿をつけていなかった皆さんの反対があったこと、それに対し、みやぎ生協も生計費調査に参加し、家計簿のデータを活かすことの重要性を繰り返し説いてくださった佐藤氏の奮闘ぶりが伝わる素晴らしい話であった。
ディスカッションでは時間が足りなかったものの、皆さんグループワークに楽しんで参加してくださり、にぎやかで満足感も得られた会となったのではないかと考えている。
(生協総研 近本)