福祉サービス供給における協同組合の役割
-コ・プロダクションとコ・ガバナンスの視点から-
- 開催日時 :
- 2012年4月18日(水) 14:00~16:30
- 開催会場 :
- 東京・千代田区立日比谷図書文化館会議室 (地図をご覧ください)
- 参 加 費 :
- 生協総研会員無料、一般1,000円
- 申込〆切 :
- 4月13日(金)
医療や介護,教育などの対人サービスは生産とともに消費されることからサービスの提供者と受け手の間に特別な関係を生じます。情報と知識の格差がある場合,受け手(消費者)は不利な立場に置かれます。サービス提供者の一方的なサービス提供ではなく,提供者と受け手の間の協力によってサービスの質を高めるための「コ・プロダクション」(共同生産)とそれを実現するための「コ・ガバナンス」(共同統治)を可能にする仕組みとして協同組合の役割が求められています。スウェーデンのペストフ博士は福祉サービスの供給における政府,営利企業,コミュニティとサードセクター(協同組合,非営利組織など)による「福祉のトライアングル(三角形)」を提唱して国際的に活躍していますが,スウェーデンにおける保育所などの福祉供給における協同組合の役割に注目して「コ・プロダクション」の理論を開発して注目されています。日本の協同組合の医療・福祉事業にも大きな関心を示しているペストフ博士をお招きして以下の要領で公開研究会を開催します。
プログラム
14:00 | 主催者挨拶 |
14:10 | 講演(英語,遂次通訳) |
ヴィクター・ペストフ博士(エルスタ・スケンダル大学市民社会研究所) | |
「福祉供給における協同組合の役割」 | |
16:00 | 質疑討論 |
16:30 | 終了 |
ビクター・A.・ペストフ氏の略歴
ペストフ氏はストックホルム大学,ミッドスウェーデン大学などで教鞭をとり,現在はストックホルムのエルスタ・スケンダル大学市民社会研究所の教授。1998年には金沢大学客員研究員として在外研究を行い,医療生協等を訪問。Co-production (Routledge,2008),Democratic Architecture for the Welfare State (Routledge,2009)など,著書多数。邦訳は『市場と政治の間で:スウェーデン協同組合論』(晃洋書房,1996年),『福祉社会と市民民主主義:協同組合と社会的企業の役割』(日本経済評論社,2000年),「社会的企業と市民民主主義:スウェーデンにおける労働環境の改革と協同生産者としての市民の活力のためのビジョン」(『生協総研レポート』17号,1998年),「ポスト産業社会における消費者協同組合の将来性」(『福祉社会と非営利・協同セクター』日本経済評論社,1999年)など。
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