生協総合研究所とは
理事長挨拶
代表理事 理事長 中嶋康博
2022 年度はウィズコロナの中で研究所活動の正常化へと、アフターコロナに向けた活性化への取り組みに努めました。主な取り組みを4 つ紹介いたします。
第一に全国研究集会については昨年と同様にハイブリッド形式で開催し、「地域における多様な『協同』の形を考える」をテーマにして、地域の視点からインクルーシブな社会をどのように作っていくのかについて論議しました。会場およびオンラインで当日には277 名の参加をいただき、オンデマンド録画配信では1,047 回の視聴を記録しました。
第二に公開研究会については9 回開催しました。総計で646 名の参加者を得て、一回を除いてすべてオンデマンドで視聴できるようにして1,709 回のビュー数を記録しました。うち一回は日本ケアラー連盟と、さらにもう一回は日本協同組合連携機構(JCA)と共催で開催しました。
第三にアジア生協協力基金の事業では、コロナ禍での制限を乗り越えてより積極的な支援を進めることができ、一般公募助成企画では7 カ国を対象に、2021 年度に期間を延長した1 企画を含めて計9 企画への助成をしました。
第四に会員がインターネットを通じて優先的に情報授受できる仕組みを検討しつつ、情報発信力を強化しました。スマホでの利用を意識しながら、研究所のウェブサイトを一新しました。また2012 年度以降に刊行した研究誌『生活協同組合研究』等をJ-STAGE に公開し、インターネットで検索・閲覧ができるようにしました。
新型コロナ感染症の感染症法上の位置づけが5 類感染症となり、本格的なアフターコロナの時代に移行しました。生協総合研究所では、デジタル対応などコロナ禍で経験したことを最大限生かしながら、「生協のシンクタンク」として、生協の重要な課題を多角的に把握し、その解決に向けて、より一層活発な研究活動を進めてまいります。皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。