1.研究会の主旨・目的
小売り業界の再編や生協法の改正などにより、競争関係がより強くなって、地域生協における経営がこれまで以上に厳しくなることが予測される。また団塊世代の世代交代によって、組合員や職員の生協に対する関わり方も変化する。
そうした環境変化の中で、2002年4月から10月まで「生活協同組合研究」誌に連載したシリーズ「生協経営を考える」で提起した各論は、その後の変化をふまえ他の項目を含めてさらに膨らませることが求められている。
このためこれからの生協経営の戦略に関わる各論について、大切にしなければならない視点を整理し、わが国における21世紀の地域生協の経営に貢献する。
議論の項目
<総論>
(1)21世紀における生協のあり方 ―社会の変化と生協の存在意義─
(2)組合員参加のあり方 ─組合員数増加と生協運営─
(3)生協法改正と地域生協の戦略 ─生協の位置づけと今後の課題─
(4)生協の連帯活動 ─事業連合、日生協、共同開発など─
(5)生協の社会的責任経営 ─コンプライアンス、ガバナンス、地球環境保全など─
(6)生協の財務 ─自己資本、会計基準など─
(7)生協の人材育成 ─人材教育、人事制度など─
<各論>
(8)SCMとロジスティクス ─SCシステム、ロジスティクス、MDなど─
(9)共同購入事業 ─班配、個配、ECなど─
(10)店舗事業 ─問題点、克服策など─
(11)共済事業 ─保障事業の中での共済、兼業禁止への対応など─
(12)福祉事業 ─介護事業、子育て支援、チャイルド・ケアーなど─
<補論>
地域生協幹部への座長インタビュー(対談)
(候補)こうべ、さっぽろ、みやぎ、さいたま、東京マイコープ
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