期
間 |
2003年9月〜2005年3月 |
事務局 |
近本 聡子 |
主
旨 |
第1期は子育てを困難にしている日本の状況の根源ともいえる「父親の育児参加」ついて、意識調査と各地で父親ヒアリング調査を行い、その結果をレポートにまとめた。2004年度は第二期として、科学研究費取得によるカナダのファミリーサポート実態調査を行った。カナダのファミリーサポートは都市部と地方ではかなり異なっており、人口密度の低い地方では車によるアウトリーチという形が定着していた。ドロップインはサポートの入り口として非常に重要な役割を果たしており、情報の提供やリソースのない人々へのサポートはたいへん緻密である。また、父親参画の政策・その戦略など詳しい話も聞くことが出来た。
日本は、先進国中最低レベルの子育て家族支援しかできていない。高齢化が一段と進行する中で、高齢者福祉のほうが先に制度が整うのは必定とはいえ、少子化対策も含め、子どもを育てやすい社会形成は急務である。家族はこれまで私秘的な領域として介入されにくい場となっていたが、子育て期の母親の孤立感は非常に強く、社会的なセーフティネット作りがこれまで以上に求められている。生協の若い組合員層でも、自助的な組織やサークルが活発にできつつあり、生協セクターで何ができるのか、研究してきた。「子育て研究会2期」では1期に明確にした父親の参画が日本であまりにも進んでいない実態、母親が孤立している状況、を受け、科学研究費を受託したカナダ・日本調査を実施した。両国では社会的リソースや非営利組織の歴史や市民協同のあり方が全く異なることなどを明らかにし、報告書を発行、研究所分担の500冊をすべて配布した。
●アプローチ,方法
日本の先進的な地域の事例研究(ちば・沖縄・福井・埼玉県・北区)カナダの先進的なネットワーク研究(トロント・グレイ・オタワ・BC)国内・海外事例の収集
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委
員 |
座長 |
福川須美 |
(駒沢女子短期大学) |
メンバー |
永田陽子 |
(北区 育ち愛ほっと館カウンセラー) |
坂本純子 |
(新座子育てネットワーク代表) |
新澤拓治 |
(江東区家庭支援センター みずべ) |
丹羽洋子 |
(育児文化研究所 代表) |
小澤重久 |
(日本生協連) |
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報
告 |
総研レポートNo.43「子育てと生活についての調査結果」(200407) |
研
究
会
の
日
程
と
内
容 |
2003年 |
9月4-6日 |
沖縄フィールド調査 |
10月6日 |
第1回 研究会 第一期の調査まとめ、追加のクロス集計 |
10月13-15日 |
山形フィールド調査 |
10月27日 |
北区フィールド調査 |
11月21日 |
第2回 調査結果の共有化 報告など |
(1)沖縄調査:
9/4(木)-6(土) |
4日午後着 |
県庁・県教育委員会・子育て支援関連で全体把握 |
一部 沖縄県女性センターにまわる 沖縄女子短大 鎌田教授ヒアリング |
5日午前 |
「なんくる」新澤さんの知人で支援活動ひろば開設中
実地リサーチ |
午後 |
お昼 NPO支援センター 浦添市 子育て支援センター |
6日午前
午後 |
宮古島保育調査(福川・永田のみ)
夜間保育所調査 玉の子保育園
沖縄全県おやじの会の大会あと、おやじの会の数人代表にグルイン
生協と生協以外の組織の連携状況
コープおきなわの店舗の見学はできなかったので行政のからみに着目 |
(2)山形市の調査:福川・丹羽・近本 |
10月13日 |
子育てランド「あ〜べ」の見学とヒアリング |
14日 |
山形県・山形市男女共同参画センター・山形市役所 |
15日 |
西川町 子育て支援センターと町役所の政策ヒアリング
(福川・丹羽のみ) |
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