期
間 |
2003年7月〜2004年5月 |
事務局 |
栗本昭,河原英夫 |
主
旨 |
●主旨
米のフードシステムは激しい構造変動にさらされている。新しい米の生産調整方式が示されるなか,基本的には農業者が主体的に需給調整機能を発揮することが定められている。一方で,国際化の圧力は,米の関税引き下げを強く求めている。また,新食糧法は米の流通にも大きな構造変動をひき起こしている。
生協は,かつて米事業において相対的に高いシェアを占めていたものの,93年の米パニック,その後の新食糧法下で事業的には他の量販店に販売上の主導権を奪われてしまった。しかし,生協は独自の事業展開を模索し続けてきているのもまた事実であり,そのなかで従来とは異なる生協の独自の取り組みが注目されつつあり,今後の生協事業にとって十分な教訓として活かすべきであると思われる。新しい米の生産・流通の動向のもとで,生協の事業の真価が一層問われており,生協の米事業のあり方を検討することは緊急の課題である。
●目的
(1) |
米の生産・流通の構造変動のもとでの生協の米事業の全体像を把握する |
(2) |
生協の個性的な取り組み事例を全国に発信する |
(3) |
生協の米事業の取り組みに関する情報の収集・発信や日常的な交流を行なうしくみを開発・提案する |
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委
員 |
委員: |
生源寺眞一 |
東京大学大学院農学生命科学研究科教授 (座長) |
吉田 俊幸 |
高崎経済大学地域政策学部教授 |
河野 恵伸 |
農業技術研究機構中央農業総合研究センター |
経営計画部マーケティング研究室主任研究官 |
濱口 廣孝 |
株式会社ジーピーエス代表取締役社長 |
安斉 伸夫 |
コープネット事業連合特別商品部部長 |
大木 茂 |
麻布大学獣医学部助教授 |
オブザーバー: |
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藤井 喜継 |
日本生協連政策企画部 |
村上 隆也 |
日本生協連商品本部特別商品グループ |
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報
告 |
総研レポートNo.44「生協の米事業:生産・流通・消費の変化にどう対応するか」(200411) |
研
究
会
の
日
程
と
内
容 |
第1回
2003/7/23 |
生源寺座長報告,研究会の進め方検討 |
第2回
2003/8/29 |
吉田委員報告「食糧法下における米流通の変化」 |
第3回
2003/9/8 |
柏木委員,安斉委員報告「生協の米事業」 |
第4回
2003/10/23 |
濱口委員報告「生協の米事業」 |
第5回
2003/11/13 |
「卸売業からみた米の流通」
株式会社神明専務取締役 藤田高雄氏 |
第6回
2003/12/18 |
「ジャーナリストからみた米の流通」
商経アドバイス専務取締役 中村信次氏 |
第7回
2004/1/22 |
「米政策改革と全国の農協の取り組み」
全国農業協同組合連合会 米穀対策部 川崎史郎氏 |
第8回
2004/2/16 |
河野委員報告「トレーサビリティーの現状と課題」 |
第9回
2004/3/2 |
・産地見学
(1)JA全農新潟県本部(渡邊副本部長他)
(2)JA五泉よつば(伊藤組合長他)
(3)JAささかみ(清水組合長他)
・生協の米事業に関するアンケート |
第10回
2004/5/20 |
・生協の米事業アンケート中間報告
・研究会報告書(総研レポート44号)について |
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