団塊世代の「生活創造」研究会
 

2000年10月〜2001年11月 事務局 山口浩平・河原英夫

 本格的な超高齢社会の到来により,生協もこの問題に,事業・活動ともに取り組まざるを得ない状況がある。地域生協の事業と活動は,特に90年代後半から転換期に入っている。
 一方,NPO,SOHO,コミュニティビジネスなど,安定的とは言えないが,協同の理念を持った,活力のある組織が地域に設立されつつある。生協は組合員に理事等を経験するという学習機会を提供しているが,その能力を十分に生かしきれていない。また,地域社会への男性の参加,という視点は決定的に欠落している。
 そこで,今後の高齢社会において,特に団塊の世代に着目し,彼らがその居住する地域で,どのような活動や仕事・組織や団体に関わり,どんな世代間関係,ネットワークを築いているのかを明らかにすることで,今後の高齢社会における生協の機能,役割についての仮説を提起する。そのことは,今後の組合員活動のあり方や,地域に生かされる生協像を浮かび上がらせる可能性を持つし,今後の実証的な研究の礎ともなりうる。
 現代における「生活創造」「生活の協同」の諸相を,ちばコープでの取り組みを中心に検討し,基礎的な研究を行うことで,この分野の今後の研究につなげることができたと思われる。

座長 御船美智子 (お茶の水女子大学生活科学部)
委員 藤崎宏子 (お茶の水女子大学生活科学部)
江上 渉 (成蹊大学文学部)
高村純一 (ちばコープ地域ネットワーク事業部 本部長)
清藤 正 (日本生協連政策企画部)

総研レポートNo.38 「生活の協同と創造:団塊世代の『生活創造』研究会報告書」(200303)








第1回
2000.10.23
自己紹介・座長選出
藤岡武義「生活協同組合の現状と課題を,事業面・組織政策面を中心に」
第2回
2000.11.13
御船美智子
「くらしの変化と生活研究:生活経済アプローチと生活経営アプローチ」
第3回
2000.12.18
清藤正「2000年度全国生協組合員意識調査報告書のポイント」
高村純一「おたがいさまと言い合えるまちづくり」
第4回
2001.01.22
藤崎宏子「「団塊世代」の虚像と実像」
第5回
2001.03.26
前島悦子氏(生活協同組合さいたまコープ 常務理事)
「さいたまコープの組合員活動について」
第6回
2001.04.27
江上渉「団塊世代のパーソナルネットワーク」
第7回
2001.05.21
渡辺文代氏(ちばコープ・おたがいさまコーディネーター)
「ちばコープ・おたがいさまに関しての実感」
第8回
2001.06.30
6/30 ちばコープ3区全体会への参加
7/4  ちばコープ四街道支部「わがママメーキングクラブ」への参加
第9回
2001.11.12
最終報告書(総研レポートNo.38「生活の共同と創造:団塊世代の『生活創造』研究会 報告書」)の構成に関する調整

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