2008年度第1回公開研究会報告

「非営利の配食サービスの拡がりを」

日時:5月27日(金)16:30〜19:00
会場:主婦会館プラザエフ5F会議室
参加者:25名

 高齢者の一人暮らしが多くなり,日々の食事を民間の営利事業者に依頼すると費用が高くなり,利用できない事態が発生している。このような状況の中で,安心して安価で利用できるコミュニティにおける配食事業が求められている。そこで非営利団体による配食サービスが,事業として成立する条件を明らかにして,全国のどこでも配食サービスがおこなえるようなビジネスモデルを示すために,2007年度の独立行政法人 福祉医療機構の助成で「非営利団体のコミュニティビジネスとしての配食モデル形成事業」を実施した。この成果として,報告書がまとめられており,今回の公開研究会ではその内容をより深めるという趣旨で開催された。

 座長の清水洋行氏(東京学芸大学准教授)は「非営利の配食事業に期待されること」と題し,この研究会の議論の経過,その内容等を含めた総論を展開した。報告を受けてのパネルディスカッション「非営利の配食事業を発展させるために」では,平野覚治氏(老人給食協会ふきのとう代表),久米君江氏(NPO多摩食事サービスW.Coかりん理事長),渡辺大亮氏(特定非営利活動法人すずらん 相談員) からそれぞれ,地域での使命やマネジメントの工夫などについての実践事例が報告され,意見交換が行われた。

 今回の公開研究会では,地域生協や医療生協などで高齢者向けの配食事業を実施,もしくは予定している方などが参加し,熱心な議論が展開された。

 本事業の報告書はこちら↓(頒価無料,送料のみ実費)
 「非営利団体のコミュニティビジネスとしての配食モデル形成事業報告書」

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