知の市場

第15回講義概要「生協の現在と未来」

○ 開催日時
2018年7月18日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

新井 ちとせ(生活協同組合コープみらい理事長、日本生活協同組合連合会副会長)
 「生協の現在と未来」

概要

 第15回講義の講師は、生活協同組合コープみらい理事長/日本生活協同組合連合会副会長の新井さんです。今期の講座を総括しつつ、学生たちにコープの楽しさを感じてもらう内容でした。学生たちに今回の講義についてききました。

受講生の声

Q生活協同組合(協同組合)のどのようなところに興味や関心をもちましたか?Aさん全15回の講義をおえてコープの印象が変わったように思う。自宅でコープを利用しているが、商品を売るイメージしかなかった。貧困問題や国際的な活動にも取り組んでいることに驚きました。Bさん私は女性の社会進出、子育て支援、子供の貧困といったものにもともと関心があり、それらを学ぶ時間を持てたことをうれしく思います。わたしたちの生活を安全に、そして上質なものにしていこうという活動があるからこそ、社会がうまくまわるんだなと思いました。Cさん組合員同士で支え合う奨学金制度に関心を持ちました。今後もこういった活動が続き、進学をあきらめる子供たちが減るといいなと思いました。Q今回の講義のポイントは、どこにあったと思いますか?DさんSDGsに興味を持っていたのですが、先日電車の中の広告で、ある企業がSDGsに関する行動について書いてあるものがありました。世界的な目標として掲げられていることだから、規模の大きいものだとは思っていましたが、その広告を見た時に、生協は世界が目標にしていることに積極的に取り組み、17の目標一つひとつに対して行動や対策を考えていることに改めてすごいことなんだと感じました。協同組合の理念とSDGsの目指すものが重なっていて、協同組合がそれに対し、積極的に取り組んでいるということをもっと多くの人に伝えなくてはいけないと思いました。また、生協で働くことで自分が社会に貢献しているという実感、自分には何ができるか考えるきっかけをもらえるのが、すばらしいと思いました。Eさん生協がどんな組織であるか。「生協の現在と未来」に向けての活動の振り返りとワークショップを中心に学びました。コープSDGs行動宣言について映像を見ながら振り返り楽しく学んだ。やはり人と人との関わりを大切にして、地域貢献につとめているなと改めて感じました。また、ワークショップでは実際にコープで販売されている商品を食べて、POPをつくって感想を共有しました。Fさんこれまでの講義から生協が非常に広い分野で、社会の変化にあわせて、私たちの生活をよりよいものにするため、様々な課題解決のための取り組みを行っていることがわかった。誰もが地域社会で安心して暮らせるようにするためには、行政や住民だけでは限界がある。生協が果たす役割はとても大きいものだと思った。Q今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Gさん東近江市のおむつ宅配便の活動は、子育てが大変で買い物になかなか行けない場合や、おむつは1袋でも重いので、赤ちゃんを連れて買いに行った場合には、買い置きのおむつを買うのも大変だと思うので、子育て中のお母さん方にはありがたい活動だなと思いました。生協と言ったら配達のイメージが強いけれど、配達は一軒一軒、家を訪問するので、利用者とのコミュニケーションがとれたり、高齢者が今日も元気でいるかの確認ができて良いと思うので、これからも宅配事業を中心に人々の暮らしや生活を支援していってほしいと思いました。Hさん今回は初めてワークショップという形式があり、体験しながら生協の取り組みなどについて知ることができて面白かったです。何かを食べたり、飲んだりする際に表示されているマークについて、今まで気にもしていませんでしたが、こういう機会でその意味が知れて、何かを買う時はマークを気にして買ってみようかなと思います。4月からこの講座で生協についての講義を聞いてきましたが、想像以上の事業を展開しており、話を聞くたびに驚きました。この講義を受ける前より格段に生協について理解しているので、今だけでなく私が仕事に就いてからや結婚・出産した際にこの知識を活かしていこうと思います。Iさん生協の活動がSDGsの17の目標と重なる部分があること。その目標を達成するためにどのような活動をしているのか、改めて理解できた。組合員のためになる活動を様々な分野で行っていて、この協同組合が今後より広まっていけばいいなと思った。授業内で試飲や試食したのはいままでになく面白かった。自分は組合員ではないので生協の食品は食べたことがなかったが、とてもおいしかった。組合員の声で改良するのはすばらしいと思った。