知の市場

第7回講義概要「女性の社会進出」

○ 開催日時
2018年5月23日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

中村 美穂(日本生活協同組合連合会 全国生協・人づくり支援センター)
 「女性の社会進出」

概要

 第7回講義の講師は、日本生活協同組合連合会 全国生協・人づくり支援センターの中村さんです。全国生協・人づくり支援センターは、どのような仕事をされているのでしょうか。学生たちに今回の講義についてききました。

受講生の声

Q生活協同組合(協同組合)のどのようなところに興味や関心をもちましたか?Aさん四年生ということもあり、就職活動に向けて女性のあり方に興味を持ちました。現在では女性も幅広く働くことができ、企業も自社での女性の活躍を公表した方がいいと思いました。生協が女性のための働く情報を提供しているところに感心しました。Bさん女性職員が育児休職中に集まって交流会を行うというところに興味を持ちました。仲間と相談したり意見を聞くことのできる場というのは貴重なので、他の企業でもドンドン増えてほしいと思いました。Cさん福利厚生等が充実していることが、働きやすさにつながっていると感じました。例えば、事業所内保育であったり同僚や部下の想いを理解するイクボス学習会を行ったり、配偶者の転勤で県外へ引越しても働きつづける環境があることなど。Q今回の講義のポイントは、どこにあったと思いますか?Dさん講義後半にでてきた就職活動のトピックスの中で、「自分の価値観をよく考えて後悔のない仕事、職場選びを」とありました。「就職すること」だけではなく、「就職してから」のことをよく考えて仕事選びをするべきだと再確認できました。また、将来設計について自分自身でもっと考えなければいけないのだと気づきました。働き甲斐ややりがいは、どの講義でも取り上げられましたが、今回はまた違ったアプローチから考えることができました。Eさん今日の講義は、女性が社会的な権利を手にするまでの歴史をさかのぼり、日本で女性差別をなくす活動が、これまで様々に行われてきたことを掘り下げて学びました。このような機会はあまりないと思うので今後の参考になりました。自分自身の肉体がたまたま女性ということもあり、親しみをもって講義に参加しました。資料には他国のデータも示されており、世界視野で女性の社会進出がどうなっているのか考えることが可能になっていました。男性と比べて女性は20年程時間をかけて参政権をつかみました。このような資料を読むと、いかに女性の社会進出が遅れていたかが分かります。生協はこれらの遅れを取り戻す取り組みに熱心なのだと思いました。Fさん昔のように、男性は外で働き、女性は家を守るというスタイルが変わってきている現状が改めてわかりました。女性が社会で活躍するようになり、今まで男性向けだった制度は、女性も働きやすい環境に変わっていく必要があります。生協でも働きやすい職場をつくるための取り組みを行っていることがわかりました。また、育児休暇制度は男性が働きやすくなる取り組みでもあるとわかりました。女性が活躍するようになる中、女性だけでなく男性にも目を向け続けることも大切だと思いました。Q今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Gさんこれからの日本にとって、女性の社会進出は必要だと思います。1945年男女普通選挙法にはじまり、2015年女性活躍推進法により、女性が社会進出しやすい環境になってきています。女性の社会進出がどれだけなされているかの指標として、国会議員の男女比率と企業の管理職の女性割合があります。その比率の是正施策として、女性が働きやすい環境づくりに加えて、管理職になるための評価を見直すことが有効だと思いました。国会議員や大企業が率先して是正を進めていけば、中小企業にも波及していき、社会全体が改善に向かっていくと思いました。しかし、社会進出する反面、昨今ニュースにもなっているセクハラ問題の対策も必要になっていくと思いました。Hさんゼミでダイバーシティマネジメントについて研究していることもあり、とても楽しみにしていました。ゼミ内では女性活躍推進というと企業のイメージアップのためという印象を持っていたので、日本社会における労働人口の減少という側面もあり、新しい視点を持つ必要性を感じました。働き続けることによってデメリットもありますが、それ以上に魅力的なメリットがあることも分かり、より女性が働きやすくなる環境、制度ができるといいなと改めて実感することができました。Iさん女性が働く環境は年々よくなっていると思いますが、私はまだまだ女性が働く環境に差別があると思います。男女ともに活躍できる環境づくりを目指し、女性は家事・育児、男性は仕事という固定観念をなくして平等な社会になってほしいと私は思います。自分が結婚し、子供ができたら女性にだけではなく、男性にも積極的に育児休暇がとれる環境になってほしいです。また、外国人のかたの社会における差別もまだまだあると思うので、外国人のかたの社会参加にも目を向けてほしいと思います。