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海外報告
カルガリー生協訪問記【鈴木 岳】


● 大きな駐車場を併設したカルガリー生協

日程・訪問地

 2016年9月5日 カナダ・カルガリー
 カルガリー生協のホームページ

報告

カルガリー生協訪問記

 GSEFモンレアル会議へ赴く途中、カナダ・アルバータ州の100万人都市・カルガリーで航空機を乗り継ぐために18時間滞在した。その折り、カルガリー生協の店舗を一利用者として見学した。以下、雑感を報告したい。カルガリー生協のホームページでは、最初の店舗が開店したのは1956年11月15日とあり、2016年は設立60周年にあたる。この生協は日本でもかなり前から何人もの訪問記が記されている。例えば、伊藤斉「ビッグの本拠地で奮闘する生協」『生協運動』1977年10月、pp.60-61、では当時でも市内食品総売り上げの30%をカルガリー生協が占めていたと記されている。


● カルガリー市内のトラム

 9月上旬にもかかわらず、晴天と急激な雷雨、晩秋のような寒気と雨上りの虹、再度の雨と交錯し、身体にこたえる。カルガリーは1988年の冬季オリンピックの開催地であり、冬は長く寒さは厳しい。

 さてカルガリー生協の郊外店舗を、空港からの公共バスで目指した。空港からの直通バスは市内まで片道9.5ドルだが、1日乗車券も9.5ドルと同額、公共交通に誘導しようとする運賃政策であろう。但し、より一般的なバスとトラムを乗り継げば3.15ドルなのだが。そういえば、カルガリー市内にはトラムが2線走っているが、市内中心部での相互間の乗車は無料扱いである。

 市内に入る途中の住宅街のバス停のそばに、カルガリー生協のベディントン店があった。目の前は広大な駐車場。1ドルショップや医療機関などもこの建物の内に入っている。店舗の右手にはガスステーション、左手には酒類販売の店が独立して併設されている。


● 生協商品の牛肉ブロックはセール中!

 左回りの店内は入口と出口が別、野菜とベーカリとデリカを入り口に広く取り、そこを折れると13列+冷凍ケースの島を持っている。野菜も1個売りで品ぞろえが充実しているが、ボリューム感のあるのは、アルバータ牛を中心とする肉類である。値段は思ったほど安くはなく、100グラム当たり1.5ドル程度が挽肉やスネ肉の塊、ステーキ用はもう少し高い。価格的にはオーストラリアの牛肉やニュージーランドの羊肉に優位性があるように映る。一方、カナダの豚肉は日本でもおなじみだが、当地でもさすがに充実している。14時を過ぎて空腹でもあり、いくつかの食品(若干のCOOP商品を含む)とともに、デリカ・コーナーで長粒米のカレーバイキング(6.99ドル)を食したが、まずまずであった。コープ商品にはGold/Or(「金」の英語と仏語)というシリーズもあり、やや上のランクの意味のようである。当地は、「セーフウェイ」や「スーパーストア」といった競合も相当にある。コープは価格よりも品質とそのイメージを大事にしているように思えた。


● カルガリー生協の店内

 レジは11あるが、比較的すいている時間のせいか、稼働は4つ、また、自動レジも4つあった。レジでは組合員かどうかを尋ねられ、組合員には割引など、相応の便宜が図られるようだ。

 隣接する別当の酒類販売店舗にも入った。中にはブドウ酒を中心とする多様な酒類があり、それ以外に戸で区切られた冷蔵室には24缶ケース入りのビールを大量に備える倉庫がある。ブドウ酒は日本と同様、フランス、イタリア、スペインなどの欧州系から米国、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、南アフリカの新世界系まで多種類の取り扱いである。コープのブドウ酒もあるがカナダ国産ではない。オンタリオ州やブリティシュ・コロンビア州産のブドウ酒も結構揃っているが、価格は安くなく、日本における国産ブドウ酒と類似の位置づけと感じた。わずかに日本酒もある。

 なお、目下のカルガリー生協のHPによる部門別の店舗数は、食品24、薬局24、旅行8、ガス30、プロパン27、ディーゼル29、ホームヘルス3、洗車25、カードロック5となっている。