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海外報告
2014ANSER/ARES会議出席と調査報告【山崎由希子】

海外出張の課題と目的

① Association for Nonprofit and Social Economy Research 会議出席

② 高齢者住宅Chartwell Scarlett Heights訪問調査

③ 再生可能エネルギー関連の団体、施設等の訪問調査

④ 市民団体Community care of St. Catharines訪問調査

日 程・訪問地

2014年5月24日~31日 カナダ・トロントおよびセントキャサリンズ

報 告

① Association for Nonprofit and Social Economy Research 会議出席(5月28日~30日)

 本会議はカナダの非営利法人、協同組合、社会的経済に関心を持つ研究者、実践者が一堂に会し、議論を交わす場となっている。今回の会議で研究者の多くにみられた問題関心は「社会的企業(あるいは非営利組織等)の活動の生み出す価値をどう計測するか」、あるいはそのような調査結果の報告と今後の課題についてであり、実践者の側では「いかに活動を持続可能にするか」という問題に関心が集まっていた。

② 高齢者住宅Chartwell Scarlett Heights訪問調査(5月25日)

 チャートウェルはカナダ全土で172の高齢者向け住宅やケア付き老人ホームを運営している営利企業である。同社のスカーレット・ハイツはケアを必要としない高齢者が入居する賃貸住宅部分とケア付きの住居部分から構成されており、毎日入居者の参加できるレクリエーションプログラムが提供されている。

③ 再生可能エネルギー関連の団体、施設等の訪問調査

■ Options for Green Energy訪問調査(5月26日)

 住宅協同組合が6年程前に設立した再生可能エネルギー協同組合。オンタリオ州のFIT制度(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を利用し、太陽光発電を推進している。OGEは太陽光発電パネルを建設する資金を集めるため債券を発行しており、OGE(あるいは地域)の組織する協同組合の組合員になると、この債券を購入する資格が得られる(最低購入額は5000ドルから。債券購入は組合員の義務ではない)。債券を購入した組合員は太陽光発電から上がる収入の分配を受ける仕組みであるが、6月12日に州レベルの選挙が予定されており、結果次第ではFIT制度の存続に影響があるため憂慮しているとのことである。

■ TRECの風車見学(5月31日)

 TRECは北米初の市民による自然エネルギープロジェクトであり、トロントのウォーターフロントに風車を建設した。風車の周囲には再生可能エネルギーの重要性や市民風車の意義を説明するパネルが展示されている。

④ 市民団体Community care of St. Catharines訪問調査(5月27日)

 Community care of St. Catharinesは、今年誕生から95周年を迎える貧困世帯支援を中心に活動する市民団体である。26名の職員と206名のボランティアが日々、食糧および衣類等の供給を行うほか、リサイクルショップの運営や生活保護受給世帯の住宅探し支援もしており、彼らの活動は行政や地元メディアにもよく知られている。

詳しい報告は今後の『生活協同組合研究』に掲載予定です。ご期待ください!