• ホーム
  • 研究活動
  • 常設研究会 ― 組合員の参加と購買行動研究会 第10回報告 ―

研究活動

常設研究会 ― 組合員の参加と購買行動研究会 第10回報告 ―

○ 開催日時
2016年12月2日(金)13:00~16:00
○ 開催会場
学習院大学 会議室
○ 参加者
10名 (委員6名、事務局4名)
テーマ

参加者全員

テーマ:
「全国研究集会 プログラムの反省」
報 告:
近本聡子
テーマ:
「組合員活動への参加をクラスター分析し4タイプをみる」
報 告:
宮﨑達郎
テーマ:
「活動種類別にみた組合員活動の効果」
概要

 研究会の主な内容は以下の3つである。

① 2016年9月24日の全国研究集会において、報告とディスカッションがおこなわれたが、その内容や形式について各自の感想やコメントを出し合った。上田氏はじめ、来場の方々には参加について深く考える機会となってよかったのではないかとの感想である。また参加の概念規定は生協に即してするのはなかなか難しいが研究の最初となり、今後のデータ蓄積によってまた同様の研究会を開催するのがよいのではないかとのこと。星野氏からは、福井県民生協を訪ね、参加の個別の状況をデータ化するシステムの構築を学んできたとのことで、研究会を受けて組合員の参加状況を把握する体制を作れそうとのうれしい実行計画もきいた。

ディスカッションはぶっつけ本番であったので、早めにデータが整備されていたらよかったという声が多かった。特に第二ディスカッションでは上田氏が司会に苦労したとのことで、結論をまとめるという感じではなく、それぞれの参加が利用に与える影響はまだ不鮮明であるということが共通の課題であることが全員で認識された。

② 近本の追加分析。今回収集したコープこうべのデータを利用して、組合員の参加行動を分析すると生協ごとに違いがでてきたが、こうべについてみると「ほとんど参加しない層」が低めで約9割ほどとなり、他に「子育て料理活動」に主に参加する人々、「学習会」に主に参加する人々、「運営参加」する人々が2%ほど、など満遍なく参加するというよりは個人の関心領域でタイプ分けができる可能性をみた。データの表現でいくつかアドバイスをいただいた。

③ 17年3月にコープこうべにおいて、こうべの組合員データを用いて公開研究会をする計画についてメンバーで了承を得た。こうべ組合員は関西地域でも普遍化できる購買行動をしていることが全国調査からも判明しており、関西地域の生協にも参考になると予測できる。

研究誌12月号を配布して感想の一助とした。