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研究活動

常設研究会 ― 組合員の参加と購買行動研究会 第3回報告 ―

○ 開催日時
2015年9月17日(木) 13:00~17:00
○ 開催会場
学習院大学 東2号館13F 第2会議室
○ 参加者
8名(委員5名、事務局3名)
テーマ
報 告:
上田 隆穂
テーマ:
「三条市問題に関わる情報拡散とメディアの対応事例からみた課題と対策」
報 告:
近本 聡子
テーマ:
「参加の段階を分析におとすために」
概要

 第3回は「参加」の概念をみるために、ブランドイメージと関連して、組合員が大変影響を受けると考えられるリスクマネジメントの視点から上田隆穂氏よりネット上の数値とマスメディア報道の影響について報告いただき、また、組合員の参加のレベルが多様であることを近本聡子より報告した。

1. 上田報告 骨子

 新潟県の三条市では、給食で牛乳をださないことに市が決定して以降、ネット上でネガティブ意見「牛乳は体に悪い」などが噴出した。

 インターネット上の意見をネガティブ・ポジティブ・ニュートラルに分類し、さらにどのようなコンテンツに分類できるのか。それらが、マスメディア情報やSNS情報にどう反応し、そのような速度でいつまで伝わっていくか。ポジティブ意見は抑制変数になるか。あるとしてその抑制効果の測定。ネガティブ意見はどう抑えられるかを検証した。

 大変興味深いことに、発生から2か月間は話題がふつふつと継続するが、その後はマスメディアで検証番組などを報道されても、下火になる。初期対応が非常に重要であることが分かった。

2. 近本報告 骨子

 組合員は情報アクセスが容易になり、情報検索やおもしろいことをさがしている。また、そのため、上田報告と同様、次の話題への変わり身が早いことが、今回の全国調査速報版のネット利用の状況や、参加の意識についての情報で「活動には関心ないが情報は知りたい」の急増から推測される。とすると継続的に組合員の関心を引き付けたり、おもしろい情報を提供する(役に立つでもよい)ことがが重要な情報社会での、戦略になってくるだろうと考えられる。

 上田報告では、リスク管理すなわちブランド管理のために生協でどのような対策をしているのか、などの質問が出された。また、その後多様な参加を、全国調査からパルソナ分析してグループ化したり段階化したりすることを次回研究会までにトライしようという結論となった。宮﨑研究員と近本によって分析をする予定。